車から降りたくない。

池田さんの本に、人類は進歩しているのか?人類にとっての進歩とはなんなのか?という話が載っていた。最近読んだばかりなのに記憶力が低いせいで核心的な文章を覚えられない。進歩とは便利になることなのか?みたいな話だったかな確か。ただ、現代はとにかく情報に溢れているから、それに対して自分で考えることをせず情報に振り回されているようでは、それは進歩ではなく退化してるんじゃなかろうか、みたいな。

こうしてブログを書いているのはiPhoneを使ってだが、最近時々、携帯電話を手放したら楽に生きられるのだろうか、と少し思う。ジョジョの単行本のカバーに書いてある荒木さんの文章に、僕は携帯電話を持っていないという話が書いてあったが、今も荒木さんは携帯電話を持っていないのだろうか。さすがに持ってるのかな。

SNSは疲れる。でも私の場合、リアルな知り合いと繋がっているものはほぼ無いので大分楽になってきたなというか、背負ってるものが軽くなってきているなと思う。見たいものを見るためだけにアカウントを作って、自分が見たいと思うからフォローしたりするのにいつの間にかそれ自体にうんざりしていて、見たいも見たくないもそのときの気分で違うし、これでただ知り合いだからという理由だけで特に見たくもない投稿が目に入るような状況は耐えられないなと思う。部屋にいるときはできるだけiPhoneに触りたくない。その時間に本を読んだり漫画を読んだり映像を見たりしたい。くだらない誰かの意見や投稿にイライラする暇も与えたくない。麻痺したくない。考えることをやめたくない。

半径5m以内にいる人のことだけ考えていたい。本来人間の感覚はそのくらいが限度だし、人間自体は変わっていないのだから、そこは諦めるしかないよね。世界中にモテまくっちゃうつまらない女になんかなりたくない。