嫌いな人

私は基本的に対人関係が苦手だ。そこはもう小さい頃からずっと変わらない。だって他人の考えてることって全然わかんないじゃん… 特に私みたいな、ぱっと見大人しそうで静かそうなタイプの人間に対しては、当たり障りのない感じの態度を取るしかないんだろう。いかにも振り切れた感じの人は、同じ雰囲気の人が少なからず集まってくるし、好かれたり嫌われたりはっきりしててうらやましい。私はいつも大人しそうな女子を見つけては、私だけ喋り倒して、相手はそれを静かに聞くばかりで、女友達なんてそんなふうに空気で決められたカテゴリーに勝手にぶち込まれた結果生まれる産物でしかなくて、そこには私が積極的に「この子と友達になりたい!!」という感情は微塵も無かった。

私はおしゃべり好きな人が好きなんだということに最近気がついた。趣味が合っても合わなくても共通点があっても無くても関係なく、自分のことを楽しそうにしかもたくさん話してくれる人が大好きだ。私は自分が楽しみたいというよりは、相手に楽しんでもらいたいと思う方がどちらかというと多いようなので、ニコニコしてくれると嬉しいし、私に自分のことを教えてくれるとすごく嬉しい。そういう意味では、女の人より男の人と話してる方が楽しい。女性は、そのレベルに達するまでかなり時間がかかる。それは一般的な話じゃなくあくまでも私に対してだけど、女性とその域に達するまで親しくなれた経験がない。基本女性は自分の話を進んでする人はあまりいないようだし、それこそ当たり障りのない会話を5分おきに繋いでいくことくらいしかできない。一方男性は、割と初期段階から自分のことを話してくれる人が多かった。少なくとも研修を一緒に受けていた同期はそうだった。私は大学6年間を通じて、無駄に聞き上手になれた(と自分では思ってる。いいじゃん勘違いしたってさ!!)ので、そういう話したがりの男性から話を引き出すのが本当に楽しい。その性別の壁を乗り越えてきたのがさきちゃんで、彼女はすごく珍しい、私が仲良くしていたい女友達だ。

そういう意味では、彼氏との会話が私にとっては最高だ。会話が楽しいから、多分飽きずに関係が続いているんじゃないかと思う。会話の中でたまに生まれる神フレーズを帰り道連呼して2人で爆笑したり、楽しむための会話に従事したり、面白すぎるから全然飽きない。