夏果て

私の生活にどん底の絶望に光を当てるような音楽を作ってくれていた大森靖子ツイッターアカウントが消えた。それが仮想的自殺にならないことは本人が一番わかってるんじゃないかな。ただ何となく、と一言では言えないほど、ただの一ファンにはわからない不甲斐なさやるせなさが積もった結果なんだと思う。

私は大森さんの人間らしいところがすごく好きだ。だから最近、神様みたいに崇められているのにはどうも違和感があった。人から散々悪口を言われてそれに真摯に傷ついて、それでも私には私の思想があるからってそれでファンを肯定するような歌を作っていた。自分の音楽がどんな人に需要があるかをちゃんとわかってるし、どうしたらファミマのゴミ箱の前に座ってるギャルとか、そのくらい色んな人の耳に入る音楽を作るにはどうしたらいいのかを必死に工夫して、継ぎ接ぎでも美しい歌を作っていた。あれほど誰かの生活をちゃんと歌おうとする歌手がいたのかな。私だって大森さんの活動の4年間くらいしかちゃんと知らないけど、その必死に作った努力が滲み出て血だらけになってる音楽が私には刺さったっていう、ただそれだけだ。

大森さんがいい歌を作ってくれればそれでいいし、いいライブをやってくれればそれでいい。別に会えたりとか、リプ送って返事が来たりとか、そんなの全然期待してない。幸せでいてくれないと音楽が作れない人だと思うから、そのために負けないでほしい。歌を作り続けて歌い続けることを諦めないでほしい。