健康

最近よく大人だねとか、優しいねとか言われるけど、彼氏と同棲してみて、私は相当無理して優しくしてることに気がついた。人に気を遣うって、こんなに神経すり減ることだったんだ……と自覚すると、仕事中無性に泣きたくなってトイレに行ったら、静まり返ったトイレで個室が2つほど、全く物音を立てずに閉まっていたので、涙が引っ込んでしまった。

愚痴を聞くって、すごく苦しいことだ。聞かなきゃと聞きたくないが、頭の中で戦っていて、それでも大事な人の愚痴ほど聞かなきゃが強くて、頑張って聞くんだけど、終わった後はひどい虚しさに襲われる。今日は久々に、危ない感じがする。先週や先々週、元気だった自分が色々と思いついて、約束しちゃったり参加することにしちゃったりしたことに、激しく後悔している。明日飲み会だよ…… しかも知り合いも少ないのに、なんで行こうと思ったのか、全然わからない。試験も、ライブも、なんでやることにしたのか、思い出せないほどやる気がでない。モチベーションが続かないから、明日のことすらわからない。これは自分のせいでもなく、彼のせいでもなく、誰のせいでもないと思わないと、自分を殺してしまいそうになる。週5で睡眠薬を飲まないと、全然眠れない時点で、私には健康的な毎日なんて手に入らなくて、それでも自分が生きてるならそれでいいやってハードルを最大限低くして、なんとか歩いたりパソコン打ったりしている。眠る才能が枯渇したのかもしれない。後一歩が踏み出せなくて、眠れないのが、すごくつらい。

これを書いたら、安定剤を飲んで、超ぼやぼやになってしまおう。自分と外の空気の間に分厚い膜を張って、明日の朝まで閉じこもってしまおう、誰とも話したくない。そろそろもういい大人になったんだから、自分の悩みを人に聞いてもらうのはやめようと思った。人の愚痴を聞けば聞くほど、自分では何も話さなくなっていく。誰も私のことは知らない。それでいい気もする。みうらさんがいう、自分なくし。

食欲が減退して嬉しい。元気がないときの唯一の良いことは、痩せられるってことだ。

ひらぱ

埼玉ゴズニーランドからなかなか帰ってこれないけど、別にいいよね!浸ったまんまで。生きてるから。

オーケンのライブに行ったら、今ハマりまくっている挫・人間のボーカルの下川リヲくんにお会いしてしまい、しかも熱烈な握手をしてもらうという、、、こんな奇跡、これから生きてて何回あるのか、教えてくんなきゃ生きていけないぞ…… いや、この経験があるからまた生きていけるけど……

だって私は、これまで自分の音楽の趣味について共感できてたのは母だけで、だーれもわかってくれなかった。彼氏も。10代の音楽の中心にはたま、トモフ、特撮だった私にとって、流行りの音楽は眩しすぎて聴けなかった。それでも、私が聴いてる音楽が1番かっこいいって信じてた。大学に入って、大森さんを知って、私の方向性は独自路線を行くばかりで、みんなの共感からは遠ざかっていく。しかもジャズ研なんてとこにいたもんだから、聴いてる曲がオシャレじゃないだけで疎外感が凄まじかった。仲間を探してたわけじゃないけど、自分の歳で趣味が合う人なんて、田舎には絶対いない。東京に行かないと出会えないんだと思った。

社会人になって挫・人間を知った。もうハマった…… 曲も詞も音も歌も全部好きになった。リヲくんがオーケンファンだと知って、しかも熊本の人で、勝手なシンパシーを抱くようになった。

ライブ当日はあんまり体調が良くなくて、楽しめるか本当に不安だったが、さすがオーケン、すごくいいライブだった…… 猫のリンナ も モンブランケーキも、改めて聴いて本当にいい曲だった。バンドの音もずっしりしていてかっこよかった。そして、ほぼ全部知ってる曲…… 私は知らない間に、オーケンソロの曲をほとんど聴いていて、生で聴けるなんて思ってなかったし、ほんと良かったなぁ…… I stand here for youは、あんまり聴いてこなかったけど、今聴いてみると、いい感じにライブを振り返ることができて、感動が何度も蘇るからお得な気持ちになる。オーケンは若い頃、こんな暗い曲をたくさん作っていて、それでも今50歳を過ぎてもまだニコニコ歌っていて、それってすごい希望だ…… オーケン自身がもう希望だ。ライブが終わった後の、オーケンの顔が忘れられない。楽しそうだったし、もちろん私も楽しかった。暗い歌ばかり作っても、大丈夫なんだ。生きてれば。良い日があるから生きていこう、なんて、そんなこと言われたら生きるしかないよな…

リヲくんの姿は、ライブが始まる前から見えてて、というか整理番号がすごく近かったから、ずっと間近で拝むことができて夢みたいだった…… だから、リヲくんも楽しんでると良いな、同じライブを共有できるなんて最高だな、そして目の前のライブもまた最高で、眼球が全然足りなくて、気持ちの数も足りなかった。

ライブが終わって、また近くで見かけたから、思い切って声をかけた。「ファンです」って言ったら、「嬉しいです」といって、両手で私の右手を握ってくれた。これまで何度か好きなミュージシャンと握手したことはあるが、向こうから、しかも両手で握手してもらったのは初めてだった。ファンとして同じライブを見れてすごく嬉しいとかなんとか言ったら、素晴らしいライブでしたね、僕もこの会場でお会いできて嬉しいって言ってくれた、気がする。私はこうやって、自分の感性を育ててきたんだな、と思った。母に育ててもらった、正確には。アンダーグラウンドで埋もれがちな音楽ばかりを愛してきて、その先にこんな素晴らしい経験ができる日が用意されてるなんて…… 死ぬほど嬉しかった。挫・人間のファンの人に安易に伝わって欲しくなくて、ツイートもできないし、居ても立っても居られないので、リヲくんに手紙を出した。でもリヲくんは返事を書かないとブログで言っていたので、返事は来ない。でも読んでくれたら、私の気持ちが改めて伝わるから、もうそれだけでいいや。好きな人に確実に届くならそれで。

I stand here for you で何度でも会える。それでいいんだ。

月曜

無意味に思える生活も、きっといつか何かにはなる、と思いながら生きるのは結構キツイこともあって、それは全てから守られていて将来が保証されている安心感の美味しさを知ってるからなんだろうけど、1年こっちに住んでみてもなかなかその手応えが掴めないのが、なんかなーという感じだ。

会社に行ったり家事したり弾き語りしたり、本当に全てがその先につながっているのか、紐付きの飴のくじみたいに、引っ張ってみなきゃその紐がどんな形の飴に通じてるのかわからないみたいに、とりあえず今は私にできることをやっていくしかないなーと思う。不毛な種まきをただしているだけに思えるときもある。先週、品川駅で人身事故が起きたらしい。朝の品川駅で線路に飛び込んだのは23歳の会社員。悲し、かった。ひとごとではなかった。誰がどんなに心を痛めても、それは浮上しないからわからない。ツイートしなければ人格すらなかったことにされそうなこの世の中の雰囲気に飲まれさえしなければ、若者は飛び込まなかったかもしれない。なんか、本当にそれでいいのか?

闇雲にお金を使えないのは性格のせい、でもやっぱりそこまで愛してないのかな。現場に行かない=仕事が忙しい しか正当な理由がないなんておかしいだろ。出かけられない理由は無限にあって、それは人に理解されないだろうものもたくさんある。言ってない話の方が多いに決まってる。言ってない話は、誰にも言えないから、誰かの解釈や理解を試みるときには自分を極力消すように心掛けている。それは私が誰かにしてあげたいことであって、私がしてほしいことだから。

少しでも毎日マシに行きたいから、今週末は赤いハイカットスニーカーを買いに行きたい。

888

22:00過ぎまで残業した。昨日、大森さんの自由字架のチケットを買わなくて本当に良かった。頑張って作業したのに、所定のフォルダにデータが残ってなかったらしく、先輩からメールが来た。奇跡的に、すでに出来上がっている資料が見つかったからもう大丈夫とのことだ。だったらそれを先に言えよ!!!!時間を!!!!返してくれ よ

 

家に帰ってからもずっと仕事のことが頭から離れないので、シャワーを浴びながら1人でちんちん大臣を歌いながら踊ってみた。チューターの顔は、頭から離れなかった。顔を洗っている最中、仕事のできなさを思い出していたたまれなくなり、気づいたら洗顔料で顔を真っ白にしたまま、うおおおぉぉぉと奇声を上げていた。25歳になった自分が、まさかその歳になっても恥をかきつづけているとは思っていなかった。

 

ドグマチールを飲んだおかげか、少し調子がいい。順調に眠くなっている。コンビニで買ったものだが、晩ご飯も食べられた。少し調子が良い。

 

大森さんのシングル絶対彼女をコンビニに受け取りに行った。中身を開けた。CDと、Tシャツと、サイン入りポスターが入っていた。ポスターには、ナナちゃんはいなかった。かわいいものが届いて、嬉しかった。

 

お昼ご飯を食べているとき、向かいに座っているおばあちゃん二人組に声をかけられた。ペットボトルの蓋が、固くて開けられないとのことだったので、開けてあげた。私は今日この瞬間のためにジムに通っていたんだと確信した。おばあちゃんが喜んでくれた。もう亡くなってしまった祖母のことを時々思い出す、夢にも出てくるのだけど、もう祖母を喜ばせることはできない。祖母の家の前に立って、亡くなってからもう8年くらい経つのに、未だにもう会えないことが信じられないなぁと思う夢を見る。夢の中の私も、祖母のことを思い出している。もっと、優しく普通にお話しすればよかった。だからなんとなく、お年寄りに笑いかけられるのは、特別に嬉しいような気がする。今日は嬉しいことがあった。残業だったし、無駄になっちゃったけど、嬉しい日だった。

 

今日が終わって、40分が経ってしまった。

ヘイユウ

破壊の衝動が自分の意思だけだと治らないから、薬を飲む。自分の体が一気にばーんって爆発して、散り散りになったらすごく気持ち良さそうだ。そしたら、彼氏に対して呪詛のような嫌味しか思い浮かばなくなってしまった脳みそとか、食欲なんかカケラもないのに何か食べようとする馬鹿な胃袋とか、煩わしいものを一気に排除できるのになーと思いながら、自分の頭を殴ったり、髪の毛を引っ張ったりして欲求を抑えようとするんだけど、全くおさまらない。

今日は彼氏と夜に回転寿司に行く予定だったのに、仕事の都合でドタキャンされてしまった。そういうことがあるとLINEで、しかも連投で暴言を吐く癖が直らない。悪口ばっかり語彙が増えて、読んだら吐き気がするような嫌味ばかり書かなくなって、私の性格が本当は最悪なことを毎日自覚する。どんなひどいことを言ってやろうか、嫌われたくて仕方なくて、頭をフル回転させて大好きな彼に嫌味を言いつづけて、そしたら私のことなんか嫌いになって、別れてくれるかもしれないなーとかそんなこと考える。私の存在は、彼にとって害悪でしかないから、本当は付き合わない方が良かったんじゃないかと毎日考える。iPhoneを握りしめて、言葉の限りを尽くして彼を責めつづけて、止めたいけど他にすることがないから止められなくて、でもやっぱり彼が可哀想で、本当は仕事が忙しい彼に優しい言葉をかけたいのに、それだけのことがどうしてもできない自分が、何を期待して生きてんだか意味不明だ。約束なんかしなきゃよかった。馬鹿だった。そういうの、今一番できないことなのにな。

傷つけたくないのに、悪口を書き込むフリック入力をする指を止められないのが死ぬほどつらい。約束が果たせなかったところから大きく外れた私の怒りのせいで、iPhoneから手が離せなくなった。それでやっとやっと、ごめん の3文字を打つことができた。でもそんなの、所詮文章に過ぎないから、しかもごめんなんてたったのひらがな3文字すぐ打てるし、私がどれだけ自分の感情を抑えて、その3文字を打つのに時間がかかったか、彼には絶対に伝わらないと思う。これを書きながらも、なぜか涙が止まらない。止まらないよ。自分を麻痺させる方法はもうあとは睡眠薬を飲むくらいしかないよ。明日どうやったら会社に行けるかな。立ち止まらず、最後まで1日を終えられたら、それは、すごく良さそうだな。

性はグラデーション

会社の同期のひがきさんがバイセクシャルというのを周囲の人たちは割と知っていて、ひがきさんに狙われている同期の男の子もそれを知っている。自分が狙われていることも知っている。そして標的にされている彼は、明らかにひがきさんからの好意を迷惑がっている。私はひがきさんから、彼に対する好意が募る一方で、彼の態度が日に日にそっけなくなっていくのが悲しいという、女子高生ばりの片思いでつらい日々の心情を、主にLINEにて聞かされていて、おっさんずラブの内容を思い出していた。女子高生が片思いばかりしている、というのは私の偏見ですね。すみません。

私が一番初めに感動したのは、主人公の春田が幼馴染のちずちゃんに、男性である上司から迫られていることを告白する場面。ちずちゃんは、春田みたいなやつを好きになってくれる人なんて貴重じゃん!大事にしなよ、と真顔で言う。その発言の意図には、男から好かれるなんてかわいそう、気持ち悪い、という不快な感情は一切含まれてなくて、性別関係なく「春田を好きになった人」として、その上司のことを捉えている。ちずちゃんだけでなく、このドラマの登場人物の中に、同性愛者を馬鹿にするような存在は登場しない。みんなどういう風に育ってきたのかわからないが、男性同士のカップルを普通のカップルとして扱うのだ。同性愛に対して一番戸惑っているのは主人公の春田だったが、最終的には牧くんと付き合うことになるし、迫ってきた上司に対する尊敬の念は最後まで無くならなかったし、春田も結局ちゃんと受け入れて、みんなとの仲を壊さないような行動を貫いていて、何が言いたいかというとドラマ面白かったなーということだ。とにかく登場人物がみんないい人なのだ。春田に迫る上司も、仕事の場面では上司としての姿勢は一切崩さないし、セクハラに発展することも無かった。春田への片思いがバレて離婚することになってしまった上司の奥さんもいい人で、別れた夫の片思いを応援してくれるのだ。上司と部下、同僚、夫婦、幼馴染、恋人、先輩と後輩、人間関係の呼び方はたくさんあるが、要は人と人が関わり、その関わりがまた別の誰かと関わり、みんなそれぞれが素直で良い人であれば、関係の名前は変わるかもしれないが、関係そのものは終わりにならない。現実は設定された人格で生きてるわけじゃないから、意地悪な人もいて卑屈な人もいるけど、私だけはそうならないようにしたいと思う。自分が死ぬまでは、できれば何も終わらせたくない。全部保留で終わっちゃうかもだけど、気持ちだけは持ってていたい。

だから、ひがきさんの片思いがうまくいかないのは、そもそも人として好かれてないっていうのが致命的なのでは……… なんてこと本人には言えない(嫌われていることはうすうす感づいてはいるらしい)ので、ひがきさんからの長文LINEに対して適当な返事を返す私でした。

あがりさがり

会社から帰ってきてうちのアパートを見ると、ベランダの灯りから、同期女子の誰が今部屋にいるのかすぐにわかる。残業が無ければ、特に寄るところもないので真っ直ぐ家に帰る。灯りがついていない他の部屋を見ると、私抜きで飲みに行ったりしてるのかな、と良くないことを考えてしまう。何回も思い直す。そんなことはわからないし、全て被害妄想だ、私はただ私がやるべきことを半日かけてやって、作業が終わったから家に帰っただけだ、何も悪くないし、間違ってない。うちに帰るだけで生活を他人と比較するハメになるこの性格をなんとかしたい。

同期に会っても、無意味な口約束が増えるだけだ。どこか面白い場所ない?って、この辺が地元の同期に聞いたら、1人で遊びに行けるとこは少ないっすねーって言われた。そういえば私、彼氏以外に一緒に出かける人いないや。さびしい。つーかそれバレてんのか。

近頃本当に食べたいものが寿司以外思いつかなくて、金が無くなる。今日もスーパーで10巻入り1000円の寿司のパックを買って帰った。割り箸をおつけしますか、って聞かれて、いいえ、いらないです、と答えた。一人暮らしの独身女の代表的な場面として切り取られそうで、なんかおかしかった。寂しかった。

正月に録画した、おっさんずラブ6時間イッキ見スペシャルを、6時間かけて一気に見る。合間に、彼氏とのラインで暴言を吐く。書いているうちに止まらなくなって、どんどん書いて、死ぬほど後悔して、食欲が失せる。寿司を買ったことを後悔する。

おっさんずラブは、すごく面白かった。主人公の春田くんは、純粋さがもたらす人生は悲劇 というのとは真逆で、素直な子が好きだって言うから素直に生きてるだけでしょって強がらなきゃ立っていられないような場面にも遭遇したことなさそうな、純粋で素直な人で、キラキラ眩しかった。小学生の頃好きだった、おちゃらけてて鈍感だけど優しい男の子のことを思い出した。恋人の牧くんとの絡みを見てうおお……!!と1人部屋で騒ぐ。その合間に、彼氏と電話をして、たくさん泣いた。おっさんずラブを見て笑い、彼氏と連絡を取って泣いて、感情の起伏が大きくて疲れた。

社内講座の受講中、眠くて仕方なくて、手の甲をずっとつねっていたら、湿疹みたいなポツポツがたくさんできて、それを見たら気持ち悪くて、つねるのを止められなくなった。帰ってからも手の甲をマチ針で刺すのが止められなくなって、これはいよいよ変な方向に行っているなと思ったので、それを彼氏に話したら、病院に付き添ってもらえることになった。だから病院に行くまで生きなきゃいけないことになった。気分的にはいつでも死ねそうなんだけど、それは止めとかなきゃなと思った。

おっさんずラブの春田くんと牧くんの関係は、私と彼氏の関係に似ているなと思った。毎日小さな花が咲くように、本当にちょっとしたことで笑い合って、相手の迷惑になるからと言って別れて、またくっついて。彼を手放さないようにしなきゃなと思った。貴重な存在だ。

今も、頭が爆発しそうに締めつけられて、殴ってはじけたらどんなに楽か思う。目は開かないし、脳は、少しでも考え事をしようものなら、ネガティブな思想ばかり生み出すし。生きる理由なんかすぐに見失う。みうらさんの、人はいつか死ぬんだってよ の言葉が耳から離れない。