土曜日はだいさんとお寿司を食べに行った。真夏の磯子は馬鹿みたいに暑かった。店内も全然涼しくなかった。私は私の話をペラペラ話して、だいさんはそれをうんうんと聞いてくれた。一番はじめにほっき貝を2皿頼んで、いきなり4巻のほっき貝の寿司を食べ始めてちょっとびっくりした。だいさんは1か0かみたいなはっきりした考え方を持ってるような話し方をするけど、多分本当はもっと気遣いができる人なんじゃないかと思う。友達がたくさんいて女の子にも並程度にはモテるごくごく普通の男の子にも見えるし、すごく変わった人にも見えるし、不思議な人だ。磯子には工場がたくさんあって、海が近くて、白くて古い団地が多かった。空が広くて綺麗だった。こんな所に住むの憧れるねってだいさんが言った建物は、私の好みにものすごく近くて、あと高架下にある古い居酒屋を眺めるのとか、模型屋さんの前を歩いたりとか、好きな風景が似ているのが嬉しかった。だいさんが蚊取り線香を買いたいと言ったので、売ってそうなスーパーに入ったけど無くて、「どうしよう。これからどうする?」って聞かれたから、「あそこのダイソーならあるかも!」って言ったら、「蚊取り線香を探すのじゃなくて」って笑われた。結局、近くの薬屋さんに寄ってだいさんは蚊取り線香を買って、解散した。本当はもう少し時間潰したかったけど、くそ暑かったから帰りたかったし、もっと一緒にいたいと帰りたいの二大巨塔をどう始末すればいいのか、人付き合いが下手くそな私にはどうにもわからなくて、帰る方を選んでしまった。向こうは違う方向の電車に乗ってしまったし、なんだかモヤモヤが残ってしまった。不安になったから今日はありがとう、また誘うねってラインしたら、こちらこそ、寿司好きだったので最高でした、また、って返事が来たので、少し安心した。

今日は彼氏と原宿に行ったけど、人がものすごく多かったのと暑さが酷過ぎて、早めに別れてしまった。まただ。もっと一緒にいたかったのに、帰りたくなってしまった。さよならした後のことが不安で仕方ない。まーまた次会えばいっか、とすぐに前向きになれる性格でもないし。あーあ、せっかく三連休だったのに、モヤモヤモヤモヤしてしまったなーと思いながら帰宅して、この間買ったアルバムについてきた、大森さんと銀杏のツーマンライブの映像を見た。涙が止まらなくなった。富士電機の面接で言われた、鬱傾向が強いみたいだけど大丈夫ですかの一言が頭をよぎる。いつもいつも考えてしまう。本当は、誰かと過ごす一瞬一瞬が不安で、私は最大限その人のことを大事にできているかな、この人と今日別れてもまた次楽しく会えるかな、てかそもそもまた会ってくれるかな、私はすぐ相手のことを空気みたいに扱ってしまいがちでいつも嫌われて、それが怖くて仕方ない。大森さんはライブの最後で、頑張れなくなったら私や峯田さんの音楽に頼っていいので勝手に幸せになってください、と言っていた。私の休日が少し救われた。