機械

オープンキャンパスでした。オープンキャンパスは来た人にとにかく話しかけて研究室の設備なり展示なりを見せなきゃいけなくて、それでも私は1人でずっと参考文献探しという名のデスクワークをちりぽりやっているより人と話す方がずっと好きなんだけど、風邪を引いているというのもあって非常にだるかった。M2になってまで研究内容について嬉しそうに話す同期に研究紹介を丸投げし、ぼっち男子高生やぼっち女子高生を捕まえては研究室に引きずり込み、ちょっとでも楽しんでほしくてあれこれ会話を試みていた。他人の進路に対する考え方なんて本当に無関係だしどうでもいいけど、私が高校生の頃に行ったオープンキャンパスでの思い出がその後の大学選びにすごく影響があって、だからこそ下手なことは言えないし私が所属する機械系は実際就職にも有利だからそこを押せて良かった。機械工学っていうのは実際に物を作ってそれを人が使って生活が少し便利になって終わりというものではなくて、作った物で何かを計測したりしてその結果を使って世の中の概念的な部分に影響を及ぼすことができるものでもある、ということを女子高生に説明していて初めて自分がこんなことを喋っていて心底驚いた。このことを身を以て知るために、6年間かけて大学に通っていたのかもしれないとさえ思った。