憧れ

ぴたりと言い当てられたことのないふわふわした感情や景色に対して鋭い感性で言葉を当てはめていくことのできる人たちが確かにいる。そういう人たちが操る言葉の巧みさ、鋭さ、スピード感は凄まじくて、目に見えない気持ちの動き揺めきにまで色がついていくみたいだ。近頃はSNSが急速に発達したせいで、ネット回線と端末さえあればどこでも誰でも対世界の発信受信が可能で、下手で中身が空っぽの文章しか書けなくても何かしらの主になれる。ツイッターを開けば学生時代の友人期限がほぼ切れた人たちの店だの飯だのイベントだのの自慢話が飛び交う一方で、自分の主張が盛り込まれた上に読み手を惹きつける文章が書ける人が際立ってきている気がする。最初から上手く書ける自信はもちろん無いけれど「書く」ということをとにかく長く続けてみて、始めに書いたような感性が私の中で少しでも育っていくといいなと思う。大体のブログは自分のためのブログだと思うが、これもその限りだということです。