きつね

今月も無事に婦人科に行って処方箋をもらって、薬局で薬をもらえた。これで来月も生きていられる。一安心だ。

スマホケースの裏に大森さんの写真のシールを貼ったんだけど、いつの間にかすっかり消えてしまった。大森さんは気まぐれだから、ハリーポッターに出てくる額縁に飾られた絵のように、シールの中にいながらどこかに行ってしまったようにも見える。少し寂しいけど、大森靖子アプリを開いて、公式ツイッターのリンクから、小さい窓だけど少しだけ大森さんの様子を伺うことができる。最近は会社のトイレで10:00頃それを開いて、おはようの挨拶文を読むのが日課だ。大森さんの語彙力は無限だ。もちろん毎日違う文で、その上どれも印象に残る、1日限定で効くお守りのような力を持った文。そして次の日も、もれなく新しいお守りをくれるのだ。とても心強い。

最近は挫・人間をおかしくなるほど毎日聴いている。だいさんからもらった音楽データの中の一つなんだけど、ハマりすぎて次の音楽に進めないほど好きになってしまった。こういうのほんと久しぶりで、はっぴいえんどの風街ろまんもおかしくなるほど毎日毎日聴いていたけど、多分それ以来ハマる音楽ってほとんどなくて、しかもちょうど同年代の人の音楽にハマったのは初めてかもしれない。ここがいい!とか、この人がすごく魅力的!とか、はっきりとした好きな部分が正直まだピンときてないんだけど、イヤホンを繋いだらとりあえず挫・人間を流してしまうので、多分好きなんだろう。多分。

ボーカルの下川リヲは二つ上だ。そして、ナゴムレコードから出された音楽が好きだったらしい。そして、筋少の大ファンで、あとは多分TOMOVSKYも好きなはず。過去の下川くんのブログを読んで、トモフのSKIPという曲の歌詞について触れていて、大感動してしまった。私も高校生のとき、 SKIPをすごく聴いていて、順応ってなんだ!!それ本当に必要なのか!?って歌うところ、つい周りに合わせてしまいがちだった自分に問われている気がして衝撃的だったのを覚えている。

私にとって、好きになって追いかけるようなミュージシャンやバンドを一つ増やすことは、言葉を選ばずに言うととても面倒なことだ。私はその人の人柄ごと音楽を好きになることがほとんどなので、好きな人が演奏している音楽じゃないと聴けない。若い人の音楽も聴かなきゃと思いつつ、ヘラヘラしたオシャレバンドの曲はあまり聴きたくないし、だからこそ、一周してもう成熟しきったバンドやミュージシャンを好きになることが多かった。そして、そういう人たちの若い時の音源を聴いて、こういう悩んだ時期もあったんだとか、このときは歌でこういうことを言っていたんだとか、昔を掘り下げていくのも好きだ。挫・人間は、人柄としてとても好きだ。しかも私と趣味が合う。だからなんとかく、打ち込みの音色とかバンドの音とか、私が好きなものにとても近い。そして下川くんの歌い方がちょびっとだけオーケンに似ている、、、オーケン好きなのは母だと思っていたけど、私も相当好きになったんだということに、挫・人間を聴いていて気づいた。少し舌ったらずで高い声で、歌ではシャウトと語りが多くて、面白い。安心して聴ける。こういう音楽が好きな人が作った音楽だから、私もちゃんと好きになれる。