この学校でこんなにかっこいいバンドを知ってるのは私だけだ

約4日間の夏休みが終わって、特に怪我もなく川崎の女子寮に帰ってきた。思ったほどもう暑くなかった。それでも暑いけど。

部屋でYouTubeの動画を見ていたら、外からドーンドーンって大きな音がして、なんだなんだと思って外に出たら、マンションとマンションの間から少しだけ花火が見えた。テレビで見た隅田川花火大会の花火も綺麗だったけど、やっぱり生の花火は例えマンションの隙間からだったとしてもそれは綺麗だった。どこから上がっているのか確認したくて少し近づいてみたけど、案外遠そうだったのでやめた。疲れてたし。慌てて飛び出したから、中学の短パン、ピンクの半袖Tシャツ、メガネ、洗っただけの長い髪をおろした、超インドアモードのままで、こんな見た目で誰も私のこと24歳の女だとは思わないだろうなと、ふと客観的に自分について考えて、少し恥ずかしくなった。24歳ってもっと大人だと思ってたし、大きな音に驚いて半袖短パンで部屋を飛び出したりなんかしないと思ってた。でも今の時代、地震も洪水もいつ起きるかわからないので、そのすぐ飛び出すという能力は案外捨てたもんじゃないかもしれない。今の私なら、どんな状況でも素早く外に出て周囲の確認ができるぞ。

YouTubeで何を見ていたかというと、最近すごく気に入っているバンド、挫・人間のボーカル、下川リオのインタビューだ。声も好きだし、曲も歌詞も好きだ。そういうと、大森さんもトモフも女王蜂も、声も好きだし、曲も歌詞も好きなんだけど、挫・人間も好きなんだ。下川さんは、私がすごく好きなオタクっぽい男性そのものだった。そして何より、古いものを遡って聴くのが好きだそうだ。私も、今の日本の音楽のルーツを辿るのが好きだから、インタビュー中には共感できるお話もたくさんあって、しかも2つ上だから同世代で、サークルの先輩だったたけるさんとかまえださんとか、そういう人ともなんとなく重なって、好印象!いつかライブにも行ってみたいなー。下川さんは女の子になりたくて仕方ないと言っていて、男の子になりたい私とぜひ交換してもらいたいと少しだけ思った。

今回の帰省でわかったことは、私は音楽が好きだということだ。音楽がないと死ぬ。自分がやらなくてもいいんだけど、音楽を好きになる気持ちが、すごく大切なんだ。だから今は、新しい音楽を少しずつだけど確実に好きになっていて、とってもとってもうれしい。私はその音楽を好きになるのにすごく時間がかかるので、だから逆に、これからまだまだ幸福感を得られる可能性だらけなんだ。新しい音楽を聴いて、それを心から大好きになれたときの幸福感がないと明日の朝起きられない。だから唐突に、こんなに素晴らしい音楽を教えてくれただいさんに感謝の気持ちを伝えたくなった。だいさんのおかげで、私のiTunesは未知の可能性で溢れた素晴らしいものになったし、これから時間をかけて全部の曲を聴いて、そしたらもう何回でもこの幸福感が!!しかも家で!!手に入れることができる。この感謝を伝えたくて、ラインしようかなって少し思ったけど、やっぱり恥ずかしくてできない… 10月くらいになったらカラオケでも誘おうかしら… 10月…