君に届くなの方がわかるくせに

願い事を願うことに慣れきってしまって、その願い事が、夢が、叶う瞬間、ものすごい恐怖に襲われるのです、って石井ゆかりの占いに書いていた。やっとやっと今週、配属先が決まって、いよいよ仕事が始まっていく。嬉しい、ようやく自分が思い描いていた会社員生活が始められて。でもここ1ヶ月、小学校並みの青春をもう一度味わった気がして、それに囚われてすぎて、明日が来るのをすごく怖がっている自分がいる。それは大学を卒業するときにも少し感じたような、ひゅんとした、ずっとずっとこの先も、自分の席は前から4番目の一番右側で、でもきっといつか、自分の前に誰が座ってたかとか、班の中で誰と一番仲良かったかとか、どんどんそういうの全部忘れていって、社会人然とした自分を想像するのが怖い。

今日は同期6人でカラオケに行って、その中にはだいさんもいて、入れる曲めちゃめちゃ選んでて大笑いした。少し申し訳なさそうな顔をしながら、私の数少ないオモテムキな持ち曲「名もなき詩」を先に入れられてしまって、いよいよ困った私は「今宵の月のように」を入れてなんとか乗り切ったりした。

だいさんは、配属されたら私のことなんて一瞬で忘れちゃうのかな… 私以上に音楽で誰かと仲良くなっちゃったりしたらどうしよー!!!もう気軽におすすめの曲を聞いたりとか、動画送ってもらったりとか、今鼻歌で歌ってたその曲何?って聞いたりとか、そういう楽しいやり取りがもう一生できないかもしれない… と思うともう寂しくて寂しくてしょうがないよ… 趣味が合う人なんかめったにいないし、どう考えてもどう理屈をこねても大事にしたい人だし、それにもうすでに一回2人で出かけたから、また懲りずにご飯とかカラオケとか誘ってみようと思う。

そう思うと、人間関係に関しては、私はもう十分過ぎるほど頑張ったと思う。仲良くし続けたい人とも関係が続けられそうだし、結構たくさんの人とお話しできたし、飲み会も割と参加したし。私は明日から何を糧に生きていけばいいんだろう、、、ってもうすでに壁にぶちあってる風なんだけど、まーそれも仕事人間の私ならすぐにお仕事モードに切り替えられると思うしね。なんとか今日まで、キツい通勤にもめげず、きちんと丁寧に毎日楽しみを見出して、やって来れた。ん、明日からもがんばろ。