逆行

今にして思えば、中学や高校がこれまでで一番ブラックだった。課題をこなしても部活に毎日行って練習してても訪れることのない安心感を求めて、ひたすら5:00に起き続ける生活。何かをきちんと終わらせても休めない、休んじゃいけない空気。大学生になったら、ニュースでは残業時間何百時間の会社が告発されたとか、働いた時間で評価される時代は終わったとか、これまでやってきた頑張り方全てと真逆な方を世間は求めていたということがわかった。ほんとは皆そういう過ごし方は嫌だったんだ。だったらどうして最初からそうしなかったんだ?教育のはじめの方から、適度に休憩を取ることの必要性、家族と団らんする時間を割くことの幸福について、もっと教えても良かったんじゃないか。私は大学院を卒業する年齢になってもまだ、そのような自分の経験と世間の流れのギャップの違和感が拭えない、どうしても。