誰かが発する冗談、大丈夫という言葉以上に、120%自分が大丈夫じゃないと。私は大丈夫なんだし、将来もあるんだから。大丈夫なはずだし絶対。それでも道を歩きながら泣きじゃくるのはなんでだろう。おなかが空いたからスーパーに寄って、何を買えばいいのかわからなくなってただ籠を戻したり。電線にびっしり止まったカラス。急な寒くなって雪まで降ったから、帰れなくなってしまったのか。黒ひじき。ただ、忘れ物をしたから部屋に戻って、素直にカバンを受け取って。そういう普通が良かった。人の目を過剰に気にして好きなように振る舞えない自分が嫌い。みっともない。あの先輩のせいか。いや違うだろう。私の悲しみは全部身から出た錆だから、救われる資格もない。あの歌をなぞって、携帯鍵財布さえを持っていれば無敵。