鈴虫

自分がそこに合わせに行くんじゃなくて、自然とそこにいられる人間関係がすでに出来上がっている場所を探しに行ける自由が欲しい。中年ほど凝り固まってはいないと思うけれど、自分の性格の根幹は不変だ。人の好みとしても不器用な人が好きだし、真っ直ぐ生きて失敗してる人を可愛いと思ってしまうから、思考回路がすぐ生き死にに直結するのもまぁ仕方ないことかなと思う。就活の窓口になっていた学科の先生は、とにかく元気な人はいい会社に入れて人生も成功すると思い込んでいる節があった。元気な人って、曲がりなりにも博士を出て准教授としてレーザーを使った最先端の研究をしてる人が口にするには語彙力が無さ過ぎるんじゃないかと思った。先生はいつも元気な人の代表として色んな人の成功例を挙げていたけど、それはその人が優秀だったりたまたまその会社に適した人だったり、元気かどうかとかそういう話の枠を超えた色んな条件がぴったり合ったことによる結果なんじゃないのかなぁと長話の果てには思っていた。だから、私のことをよく知りもせずにアドバイスしたり顔で自分を変えろとか強要してくるやつは信用できないねってことです。